ドラムサークルとは、世界の打楽器(タイコやマラカスなど、「たたく、打つ、振る、擦る」により音を出す楽器)を使った即興演奏。他の楽器やダンス、歌が組み込まれることもある。打楽器はほとんどの文化において最初に作られた楽器である。人類は古今東西で集まり、輪になって打楽器その他の楽器の演奏、歌、踊り等を行ってきた。それを現代社会にマッチしたものに「再編成」し、さまざまな場面で活用しているのがドラムサークルと考えられている。ドラムサークルのポイントは、「練習して人前でパフォーマンスする/聴いてもらう」ことではなく、「練習せずにその場で全員が演奏する/基本的に聴衆がいない」ことであろう。また、「間違い/失敗」がないことも、ドラムサークルの特徴とされる。
ドラムサークルが行われる場面
音楽イベント、フェスティバル、コンサート
福祉・教育・医療・心理関係
企業研修
精神世界・オーガニック・オルタナティブ・LOHAS関連
その他
ドラムサークルで使われる楽器
ドラム&パーカッション*1
ブームワッカー(ドレミパイプ)
ボディーパーカッション&ヴォイス
その他の打楽器*2
玩具類や、日常の中でみつけた音の出るもの
1 <ドラム>ジェンベ、コンガ、アシーコ、スルド、ドゥンドゥン、フレームドラム、ダラブッカ他の膜鳴楽器 およびカホン
<パーカッション>シェイカー、シストラム、ウッドブロック、カウベル、アゴゴ他の体鳴楽器 *「ドラム:パーカッションの比率」は、ファシリテーターによって異なる。アーサー・ハル方式では、「ドラム:パーカッション」=「1:1」の割合が好んで使われる。
2 親指ピアノ、チベタンベル、HANG、ボーンズ、トーンチャイム他
プロフェッショナル・ドラムサークル・ファシリテーターとは
ドラムサークル・ファシリテーターになるには、トレーニングを受けることが望ましい。世界中でさまざまなDCファシリテーター・トレーニングや研修が行われているが、以下は代表的なもの。
Drum Circle Facilitators' Playshop by Arthur Hull
Drum Circle Music by Kalani
DCファシリテーター・トレーニングの受講後、各種補足的ワークショップを受けることが推奨されている。また、DCFG (国際ドラムサークル・ファシリテーター協会・本部:米国ワシントンD.C.)がプロフェッショナル・ファシリテーターの認定を行っている。
著名なプロフェッショナル・ドラムサークル・ファシリテーター
ババトゥンデ・オラトゥンジ
アーサー・ハル (Arthur Hull)
ミッキー・ハート
ジム・グライナー
カラニ
ジョン・ヨスト
クリスティーン・スティーヴンス
佐々木薫
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ドラミング(太鼓をたたくこと)について
古代より集落や部族の間では、重要な決定を行う際にはリーダーが中心になって音楽を奏で人々の心をひとつにしてきました。コミュニティをひとつにまとめ、協力し合う組織にするためには音楽の力が不可欠だったのです。
なぜ太鼓なのか
人間は、母親の胎内で脈打つ心臓の音を聞きながら生まれてきます。
太鼓のリズムは心に刻まれた音を呼び起こし、魂を揺さぶる経験をもたらす可能性を秘めています。
小さな子供からお年寄りまで、性別、言葉、資質、経験、文化の違いを超えて誰でも一緒に簡単に叩くことができます。
太鼓を叩く動作が困難な場合でも、手のひらや指をドラムの表面に置くだけで周囲の音や振動が自分のドラムにも伝わり、インタラクティブ・ドラミングを楽しむことができます。
どうしてドラミングが効果的なのか
言葉に頼らないスタートで、私たちが「音楽」という共通のコミュニケーションツールを持っていることを認識することで、お互いの差を乗り越えます。
ドラミングは参加者に頭で考えることをやめさせ、リズムを体感させます。左脳と右脳を同時に使うことで集中力が増したり、ストレス発散になったり、固定観念を打ち破るきっかけになるなど、素晴らしい効果をもたらします。
ドラムカフェのインタラクティブ・ドラミングを経験した後の充足感、高揚感、達成感、連帯感・・・素晴らしい余韻と感動を経験すれば、もはやなぜ効果的なのか?という理由は自ずと理解できるようになるかもしれません。
出典: ドラムカフェHP